しまなみ海道は尾道発・今治発どっちが正解?

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しまなみ海道を走った人に「尾道と今治、どっちから走った?」と聞くと、驚くほど答えが割れます。同じ道を走るのに、向きを変えるだけで坂の感じ方も風の当たり方もまったく別物になるからです。しまなみ海道サイクルターミナル協議会や愛媛県の公式サイトの情報を照らし合わせていくと、どちらのスタートにもそれぞれ理由があることが見えてきます。

これから走る方向を決めようとしている方に向けて、風向き・勾配・帰りの交通・レンタサイクルの乗り捨て料金という4つの軸で、尾道スタートと今治スタートを比べていきます。

この記事の要点

  • アクセス概要(尾道側) — 玄関口はJR尾道駅。路線バスで尾道市内〜向島〜因島など各島にアクセスでき、自転車積載対応バスもあります
  • アクセス概要(今治側) — 玄関口はJR今治駅。広島⇔今治を結ぶ高速バス「しまなみライナー」(予約制)が利用できます
  • 予算目安(乗り捨て手数料) — 借りたターミナルと違う場所に返却すると保証料が戻らず、実質的な乗り捨て手数料になります(1,100円〜の例あり、2026年8月時点)
  • 予算目安(尾道ベースの例) — 尾道で借りて今治で返却する民間業者のドロップオフ料金は3,300円(税込、2026年8月時点)

尾道と今治、何が違うのか

結論から言うと、尾道スタートと今治スタートの違いは「坂をどこに配置するか」と「風にどう当たるか」に集約されます。しまなみ海道サイクルターミナル協議会や愛媛県公式サイトの情報を見ると、尾道スタートは全体的に下り基調でなだらかに進める一方、最後に来島海峡大橋の長い急登が待っています。今治スタートは逆に、走り出してすぐに勾配がきつめの区間が集中しており、体力を先に使う分、後半は比較的楽になります。

さらに風向きの傾向、レンタサイクルの乗り捨て料金、帰りの交通の使いやすさまで含めると、選び方はもう少し立体的になります。ひとつずつ見ていきましょう。

風向きで選ぶなら今治スタートが有利

年間を通じて東〜北東の風が吹く傾向にある一方、強い風は南西から吹く傾向があるとされています。この南西からの強い風を向かい風として受けにくいのが今治スタートです。しまなみ海道サイクリングFAQでも、今治スタートの方が南西からの強い向かい風になるリスクが低いと説明されています。

尾道スタートを選ぶ場合、南西からの強風が吹く条件が重なると、進行方向に対して向かい風を受ける場面が増えることになります。出発前に風の強さや向きを気にする方は、この点も判断材料に加えておくとよさそうです。

勾配・体力配分の違い

坂の配置は、尾道スタートと今治スタートでまったく逆の構成になっています。尾道スタートは全体的に下り基調でなだらかに進めますが、ゴール手前に来島海峡大橋の長い急登が待ち構えています。体力を温存できる分、最後の一踏ん張りが試される組み立てです。

今治スタートはこの逆で、走り出してすぐに勾配のきつい区間が集中しています。最初に体力を消費する代わりに、後半は比較的楽に走れる展開になります。

尾道スタートの体力度(ゴール直前がピーク)●●●●●4/5

今治スタートの体力度(序盤がピーク)●●●●●3/5

体力配分に自信がないなら今治スタート

坂を後半に残すと精神的にもきつく感じやすいものです。長距離走行に慣れていない方や、体力の配分に自信がない方は、きつい区間を先に片づけられる今治スタートの方が走りやすいはずです。

尾道駅・今治駅・レンタサイクル拠点

どちらから走るにしても、起点と終点の様子を知っておくと計画が立てやすくなります。ここでは尾道側・今治側それぞれの玄関口と、乗り捨てを扱う民間レンタサイクル拠点の例を紹介します。

JR尾道駅

尾道側の玄関口JR尾道駅

尾道スタートの起点となる駅です。周辺には路線バスの発着もあり、向島や因島などしまなみ海道沿いの島々へのアクセス拠点にもなっています。

Photo: Tokyo-Good / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(2020年撮影)

項目内容
所在地尾道側の玄関口
アクセス路線バスで尾道市内〜向島〜因島など各島へアクセス可能(自転車積載対応バスあり)
JR今治駅

今治側の玄関口JR今治駅

今治スタートの起点、あるいは尾道スタートのゴール地点となる駅です。広島方面を結ぶ高速バスの発着地としても機能しています。

Photo: Drivephotographer / CC0 / Wikimedia Commons(2021年撮影)

項目内容
所在地今治側の玄関口
アクセス高速バス「しまなみライナー」(広島⇔今治、予約制)が利用可能
レンタサイクルステーション 尾道ベース

乗り捨て対応の一例レンタサイクルステーション 尾道ベース

尾道を拠点とする民間のレンタサイクル業者で、尾道で借りて今治で返却するドロップオフサービスを提供しています。

Photo by Ashton Christiansen on Unsplash

項目内容
サービス尾道で借りて今治で返却するドロップオフサービス
料金3,300円(税込、2026年8月時点)
公式サイトレンタサイクルステーション 尾道ベース

ルート全体のレンタサイクル会社や返却方法をもっと詳しく比べたい場合は、しまなみ海道レンタサイクル完全ガイドにまとめてありますので、あわせて参考にしてみてください。

レンタサイクルの乗り捨て料金を確認する

しまなみ海道の公共レンタサイクルターミナルは、借りたターミナルにそのまま返却すれば保証料が戻ってくる仕組みになっています。逆に、借りた場所と違うターミナルに乗り捨てると保証料が戻らず、これが実質的な乗り捨て手数料になります。しまなみ海道サイクルターミナル協議会の公式情報によると、この手数料は業者やターミナルによって異なり、1,100円〜という例が示されています(2026年8月時点)。

民間業者の例では、尾道ベースが尾道で借りて今治で返却するドロップオフサービスを3,300円(税込、2026年8月時点)で提供しています。片道だけ走ってレンタサイクルを返す予定なら、こうした乗り捨て対応の業者を事前に押さえておくと当日の動きがスムーズになります。

乗り捨て料金は業者・ターミナルごとに異なる

乗り捨て手数料や保証料の扱いは、借りる業者やターミナルによって条件が変わります。予約前に必ず、利用予定のレンタサイクル業者やターミナルの公式サイトで最新の料金を確認してください。

乗り捨て料金を確認せずに予約してしまう

「片道だけ走って違う場所で返せばいいや」と気軽に考えていると、想定外の手数料に驚くことがあります。借りたターミナルと違う場所に返す予定がある場合は、出発前に保証料が戻らない条件と乗り捨て手数料の金額を、利用する業者の公式サイトで必ず確認しておきましょう。

帰りの交通アクセスで選ぶ

どちらのスタートを選ぶかで、ゴール後にどちら側の交通網を使うことになるかも変わってきます。尾道スタートなら今治側の交通網を、今治スタートなら尾道側の交通網を使ってその後の移動をすることになります。

  • JR今治駅 今治側の玄関口 — ここから各方面へ乗り継げます
  • しまなみライナー(高速バス) 予約制 — 広島⇔今治を結んでいます
  • 路線バス 自転車積載対応バスあり — 今治市内から各方面へ
  • JR尾道駅 尾道側の玄関口 — ここから各方面へ乗り継げます
  • 路線バス 自転車積載対応バスあり — 尾道市内〜向島〜因島など各島へ

しまなみライナーは予約制

広島⇔今治を結ぶ高速バス「しまなみライナー」は予約制です。当日の飛び乗りを想定せず、事前に予約しておくと安心です。

海の上から橋を眺めたい場合は、しまなみ来島海峡遊覧船といった観光船を組み合わせる方法もあります。日常の移動手段というより観光目的の船なので、走り終えたあとの余韻を楽しむ選択肢のひとつとして考えるとよさそうです。

どっちのコースを選ぶ?

ここまでの情報を踏まえると、選び方はシンプルな二択に落とし込めます。

どっちのコースを選ぶ?

坂は最後にとっておいて、達成感を味わいながら締めくくりたいですか?

はい尾道スタートなだらかな下り基調を長く楽しんだ後、最後に来島海峡大橋の急登を越えてゴールする組み立てです。ゴール後は今治側の交通網を使うことになります
いいえ今治スタート体力があるうちに勾配のきつい区間を片づけ、後半を軽い気持ちで走れる組み立てです。南西からの強い向かい風のリスクも低めで、ゴール後は尾道側の交通網を使うことになります

編集部の偏愛ポイント

来島海峡大橋の上り坂を、体力を使い切った最後の関門として迎えるか、それとも走り出しの勢いのまま一気に越えてしまうか。走る前に、自分がどちらのドラマを選びたいか想像してみてください。それこそが、尾道と今治のどちらから走るか迷う人にいちばん伝えたい、しまなみ海道の面白さです。

よくある質問

Q 尾道と今治、結局どちらから走ればいいですか?

体力配分・風向き・帰りの交通のどれを優先するかで変わります。坂を最後に残して達成感を重視するなら尾道スタート、体力を温存せず先に坂を片づけて後半を楽にしたいなら今治スタートが向いています。南西からの強い向かい風のリスクを避けたい場合も、今治スタートの方が有利とされています。

Q 借りた場所と違うターミナルに自転車を返却できますか?

公共のレンタサイクルターミナルでは、借りたターミナルと違う場所に返却すること自体は可能ですが、その場合は保証料が戻らず、実質的な乗り捨て手数料になります。この手数料は業者やターミナルによって異なり、1,100円〜という例があります(2026年8月時点)。民間業者の尾道ベースでは、尾道で借りて今治で返却するドロップオフサービスが3,300円(税込、2026年8月時点)で用意されています。

Q 車がなくても尾道・今治にアクセスできますか?

尾道側はJR尾道駅、今治側はJR今治駅がそれぞれの玄関口です。広島⇔今治間は予約制の高速バス「しまなみライナー」が結んでおり、尾道市内〜向島〜因島など各島には路線バスでのアクセスもあります。自転車を積める路線バスもあるため、輪行を含めた移動計画も立てやすくなっています。

Q 風の影響が少ないのはどちらのスタートですか?

今治スタートの方が、南西からの強い向かい風になるリスクが低いとされています。年間を通じては東〜北東の風が吹く傾向がある一方、強い風は南西から吹く傾向があるため、この点を気にする方は今治スタートを検討する価値があります。

Q 坂道がきついのはどちらのコースですか?

尾道スタートは全体的に下り基調でなだらかですが、最後に来島海峡大橋の長い急登が待っています。今治スタートは逆に、走り出してすぐ勾配のきつい区間が集中しており、体力を先に使う分、後半は比較的楽に走れる構成になっています。

基本情報

項目内容
尾道側の玄関口JR尾道駅
今治側の玄関口JR今治駅
高速バスしまなみライナー(広島⇔今治、予約制)
路線バス尾道市内〜向島〜因島など各島へアクセスあり(自転車積載対応バスあり)
レンタサイクル乗り捨て手数料ターミナルにより異なる(1,100円〜の例あり、2026年8月時点)
尾道ベースのドロップオフ料金尾道で借りて今治で返却:3,300円(税込、2026年8月時点)
公式サイトしまなみ海道サイクルターミナル協議会、CYCLING EHIME(愛媛県公式)、おいでや!いまばり(今治観光協会)

ふらりの落款印

参考・出典