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尾道の坂道を上っていくと、木立の隙間からふいに尾道水道が光って見える瞬間があります。その先に建つ千光寺は806年に開かれたと伝わる古刹で、境内の塔越しに広がる海の眺めは尾道を代表する風景のひとつとして知られています。ロープウェイ駅からほど近い路地には、石造りの猫たちがそっと隠れる「猫の細道」もあり、坂の町・尾道らしい寺と猫の組み合わせを一度に楽しめるのがこのエリアの魅力です。
この記事の要点
- 所要時間 — 猫の細道は15〜30分、千光寺公園全体は散策のみで30分〜1時間、美術鑑賞を含めると2時間程度(2026年8月時点)
- アクセス概要 — JR尾道駅から徒歩約15分でロープウェイ乗り場へ、または路線バスで「長江口」下車後徒歩約3分
- ベスト時期 — 桜は例年3月下旬〜4月上旬が見頃、2026年の花見期間は3月21日〜4月19日
- 予算目安 — ロープウェイ往復700円(大人)、駐車場利用時は1日800円〜1000円(2026年8月時点)
- 144.2m 千光寺山の標高
- 1,500本 千光寺公園に咲く桜の本数
- 63m 展望デッキ「PEAK」の長さ
千光寺山ロープウェイで山頂へ
坂の多い尾道で体力を温存したいなら、まず頼りたいのがロープウェイです。麓から山頂駅まではわずか3分、延長365mの空中散歩で一気に高度を上げてくれます。

空中散歩の起点千光寺山ロープウェイ
乗車時間約3分、延長365mのロープウェイで麓から山頂駅まで一気に上がれます。徒歩で坂道を上るより体力を使わずに、尾道水道を見渡す絶景ポイントへたどり着けます。
Photo: redlegsfan21 / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons(2014年撮影)
通常は15分間隔で運行しており、待ち時間もそれほど長くありません。営業時間は9:00〜17:15のため、山頂での滞在時間はこの時間内に収める計画が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜17:15(2026年8月時点) |
| 料金 | 大人片道500円・往復700円、子供片道250円・往復350円(2026年8月時点) |
| 所要時間 | 約3分(延長365m) |
| 運行間隔 | 通常15分間隔 |
ロープウェイで山頂まで上がれば、次はいよいよ千光寺の境内です。
千光寺公園と千光寺 ― 塔越しに望む尾道水道
山頂駅からのアクセスがよく、公園と一体になって整備されているのが千光寺公園です。標高144.2mの千光寺山の山頂から中腹にかけて広がり、境内には806年開基と伝わる千光寺が構えています。

定番の名所千光寺
806年に開かれたと伝わる千光寺は、多田満仲公の宿願によって中興されたと伝えられる古刹です。境内の高台に立つ塔越しに見る尾道水道の眺めは、尾道を象徴する風景として知られています。
Photo: lienyuan lee / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons(2014年撮影)
千光寺から徒歩約10分下った天寧寺には、貞治6年(1367年)に足利義詮が建立した国指定重要文化財の塔婆(海雲塔)があります。この三重塔越しに見る尾道の風景は、千光寺公式の散策コースでも尾道を代表する風景のひとつとして紹介されています。さらに公園内には長さ63mの展望デッキ「PEAK」があり、尾道の街並みや尾道水道を一望できます。
編集部の偏愛ポイント
塔越しに尾道水道を望む一枚は、尾道の風景の中でも特に推したい瞬間です。海と屋根瓦と塔が重なる構図は、千光寺ならではの眺めといえます。
公園自体は24時間入園可能で、電話での問い合わせは平日8:30〜17:15のみ受け付けています。ただし展望台「PEAK」内のエレベーターは9:00〜17:15の利用となるため、早朝や夜間に訪れる場合は階段や坂道での移動になる点に注意しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 24時間入園可能、展望台「PEAK」エレベーターは9:00〜17:15(2026年8月時点) |
| アクセス | JR尾道駅から徒歩約15分でロープウェイ乗り場へ |
千光寺を参拝したら、次は少し足を延ばして猫たちに会いに行きましょう。
猫の細道で福石猫を探す
千光寺から天寧寺三重塔を経由して徒歩約20分ほど下ったところに、尾道観光でひそかに人気の「猫の細道」があります。天寧寺三重塔から艮神社の東側へと続く、約200mの細い路地です。

路地さんぽ猫の細道
約200mの細い路地に、芸術家・園山春二氏が生み出した「福石猫」がたくさん置かれています。石垣の隙間や軒下にひょっこり顔をのぞかせる猫たちを探しながら歩くのが楽しみ方です。
Photo: Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(2021年撮影)
福石猫の探し方のコツ
猫の細道は約200mと短い路地ですが、石垣の隙間や壁際に置かれた福石猫を探しながら歩くと、じっくり見て回った場合の所要時間は15〜30分ほどになります。急がずゆっくり足元まで見ながら歩くのがおすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 距離 | 天寧寺三重塔から艮神社東側まで約200m |
| アクセス | 千光寺から天寧寺三重塔経由で徒歩約20分 |
| 所要時間 | 15〜30分程度 |
猫の細道まで含めても、千光寺公園全体の散策は30分〜1時間ほどで収まります。もう少し時間をかけたい場合は、次に紹介する桜と夜景のシーズンに合わせて訪れるのもおすすめです。
桜と夜景の楽しみ方
千光寺公園は、ソメイヨシノやシダレザクラ、ヤエザクラなど約1,500本もの桜が咲き誇る、広島県内でも屈指のお花見スポットです。2026年の花見期間は3月21日(土)から4月19日(日)までで、ぼんぼりの点灯は18:00から翌6:00まで行われます。見ごろの目安は例年3月下旬から4月上旬です。
ロープウェイの最終便で夜景を狙う
ロープウェイの営業は17:15までのため、夕方以降に山頂からの夜景やライトアップを楽しみたい場合はロープウェイを使えません。桜のぼんぼり点灯(18:00〜翌6:00)を見る場合は、徒歩での上り下りか、日中のうちに山頂へ滞在しておく計画が必要です。
桜と夜のぼんぼりを楽しんだら、日中の散策プランも一緒に押さえておくと計画が立てやすくなります。
モデルコースで巡る半日プラン
ロープウェイ、千光寺、猫の細道をひとつなぎにすると、半日ほどで無理なく回れます。ロープウェイの始発時間に合わせて出発するのが効率的です。
半日で回るモデルコース
- 9:00 JR尾道駅を出発、徒歩約15分でロープウェイ乗り場へ
- 9:20 ロープウェイで山頂駅まで約3分の空中散歩
- 9:30 千光寺を参拝し、塔越しの尾道水道を眺める
- 10:00 展望デッキ「PEAK」で街並みを一望(利用は9:00〜17:15)
- 10:30 千光寺から徒歩約20分の猫の細道へ、福石猫探しに15〜30分
この流れなら、美術鑑賞を含めた行程でも2時間程度で一周でき、時間に余裕があれば桜のシーズンにゆっくり歩き直すのもよいでしょう。ここからは、尾道駅からの具体的な行き方を整理します。
アクセス方法
JR尾道駅からロープウェイ乗り場までは、徒歩でもバスでもアクセスできます。荷物が多い日や暑い時期はバスを使うと移動が楽になります。
JR尾道駅→千光寺山ロープウェイ
- 徒歩 約15分 — 尾道駅から直接歩く場合
- 路線バス 約3分 / 長江口下車 — バス停からロープウェイ乗り場まで徒歩約3分
どちらのルートも尾道駅から10〜15分ほどでロープウェイ乗り場に到着します。週末に訪れる場合は、次の混雑事情も踏まえて計画すると安心です。
混雑を避けるコツ
千光寺公園は行楽シーズンや週末に混雑することが予想され、公園駐車場が満車になる場合もあります。尾道市も、週末に訪れる際は公共交通機関の利用を案内しています。ロープウェイやバスを使えば、駐車場探しに時間を取られずに済みます。
週末やお花見シーズンに訪れる予定なら、早めの時間帯に動き始めるか、平日に日程をずらせないか検討してみるとよいでしょう。
駐車場・車でのアクセス
車で訪れる場合は、千光寺公園駐車場が利用できます。駐車料金は1日普通車800円(土日祝1000円)で、駐車場から公園までは徒歩で5〜10分ほどかかります。
桜シーズンの臨時駐車場に注意
2026年3月29日(日曜日)、4月4日(土曜日)・5日(日曜日)は、臨時駐車場(栗原小学校グラウンド)が開設される予定で、そこから千光寺公園までは有料のシャトルバスが運行されます。この日程に訪れる場合は、通常の公園駐車場が満車になっている可能性も考えて、時間に余裕を持って向かいましょう。
頂上展望台や千光寺への道中には急な坂があり、駐車場からも徒歩5〜10分かかるため、ベビーカーでの移動は段差や勾配に注意が必要です。
よくある質問
Q 千光寺公園はどのくらいの時間で回れますか?
散策のみであれば30分〜1時間ほどで回れます。美術鑑賞を含めた行程にすると2時間程度を見ておくとよいでしょう。
Q 車がなくても行けますか?
行けます。JR尾道駅から徒歩約15分でロープウェイ乗り場に着くほか、路線バスで「長江口」下車後、徒歩約3分でも到着します。週末は駐車場が混み合うことも予想されるため、公共交通機関の利用がすすめられています。
Q 桜が見頃なのはいつ頃ですか?
例年3月下旬から4月上旬が見頃の目安です。2026年の花見期間は3月21日から4月19日までで、ぼんぼりの点灯は18:00から翌6:00まで行われます。
Q ベビーカーでも回れますか?
頂上展望台や千光寺への道中には急な坂があり、駐車場からも徒歩5〜10分ほどかかります。段差や勾配のある区間があるため、事前にルートを確認しておくと安心です。
Q ロープウェイはどのくらいの間隔で運行していますか?
通常は15分間隔で運行しています。営業時間は9:00から17:15までなので、山頂での滞在時間はこの範囲内で計画しましょう。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エリア | 広島県尾道市・千光寺山(標高144.2m) |
| アクセス | JR尾道駅から徒歩約15分、またはバス「長江口」下車後徒歩約3分 |
| ロープウェイ料金 | 大人往復700円・片道500円、子供往復350円・片道250円(2026年8月時点) |
| ロープウェイ営業時間 | 9:00〜17:15、通常15分間隔運行(2026年8月時点) |
| 公園入園 | 24時間可能、展望台「PEAK」エレベーターは9:00〜17:15(2026年8月時点) |
| 駐車場 | 普通車800円/日、土日祝1000円/日(2026年8月時点) |
| 桜の見頃・花見期間 | 例年3月下旬〜4月上旬、2026年は3月21日〜4月19日、ぼんぼり点灯18:00〜翌6:00 |
| 公式サイト | 千光寺 / 千光寺公園(尾道市) |
ロープウェイで一気に高度を上げ、塔越しの海を眺め、最後は石の猫たちを探しながら坂を下る。この一連の流れが、千光寺と猫の細道を効率よく楽しむための基本ルートです。訪れる時期に合わせて、桜のライトアップや展望デッキからの眺めも予定に組み込んでみてください。
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参考・出典
- https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/site/onomichikanko/1316.html
- https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/site/onomichikanko/1246.html
- https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/site/onomichikanko/79583.html
- https://www.senkouji.jp/discovery/modelcourse.php
- https://www.jalan.net/kankou/spt_34205ee4570112027/
- https://tabihime.com/spot/senkojiyama-ropeway/
- https://www.ononavi.jp/sightseeing/event/detail.html?detail_id=130
- https://hread.home-tv.co.jp/post-596641/
- https://tabirin2021.com/journey/202303-004-catalley/
- https://weathernews.jp/sakura/spot/365/