白川郷と五箇山の違いを比較!どっちに行くべきか

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岐阜県白川村の荻町を歩くと、合掌造りの屋根が途切れることなく連なっています。その数は114棟。一方、同じ世界遺産に登録されている富山県南砺市の五箇山まで足を延ばすと、相倉集落は20棟、山あいの菅沼集落にいたっては9棟という、ぐっと小さな集落に出会います。同じ「合掌造り集落」という肩書きを持ちながら規模がこれだけ違う場所を、限られた旅程でどう組み合わせればいいのか。まずは両者の違いを整理してみましょう。

この記事の要点

  • 所要時間 — 金沢駅発の定期観光バス「白川郷・五箇山めぐり」は所要時間約7時間50分
  • アクセス概要 — 高山からは定期観光バスで五箇山相倉合掌集落と白川郷合掌集落を1日でめぐれ、高岡からは加越能バスの世界遺産バスで五箇山方面へ行ける
  • 予算目安 — 高山発の定期観光バスは大人9,000円・小人7,000円(2026年10月時点)
  • 114棟 白川郷・荻町に残る合掌造り家屋の棟数
  • 20棟 五箇山・相倉集落の合掌造り家屋の棟数
  • 9棟 五箇山・菅沼集落の合掌造り家屋の棟数

白川郷と五箇山の違いをひと目で比較

白川郷と五箇山は別々の観光地のように語られがちですが、世界遺産としての正式な登録名はひとつです。「白川郷・五箇山の合掌造り集落」という名前で、1995年12月9日に文化遺産として登録されました。構成資産は岐阜県大野郡白川村の荻町と、富山県南砺市の相倉集落・菅沼集落です。県境をまたいでいますが、どちらも庄川の流域に位置しており、白川郷は庄川流域の上流域、五箇山は中流域にあたります。

違いがはっきり出るのは集落の規模です。荻町は合掌造り家屋が114棟とまとまった数が残っており、相倉は20棟、菅沼は9棟と、荻町に比べてこぢんまりとした集落です。

集落所在地合掌造りの棟数
荻町(白川郷)岐阜県大野郡白川村114棟
相倉(五箇山)富山県南砺市20棟
菅沼(五箇山)富山県南砺市9棟

世界遺産の構成資産

この世界遺産の構成資産は、岐阜県白川村の荻町と、富山県南砺市の相倉・菅沼の3集落です。棟数114棟の荻町から9棟の菅沼まで、規模の異なる集落がひとつの世界遺産としてまとめて登録されています。

登録名と規模の違いを踏まえたうえで、次はそれぞれの集落がどんな場所なのかを見ていきます。

Photos(イメージ): Laurent Gence / Zion C / Dwayne Sanson Tin on Unsplash

集落の規模でわかる違い:荻町・相倉・菅沼を見比べる

数字だけではイメージがつかみにくいので、3つの集落をひとつずつ紹介します。

荻町

定番の名所荻町

荻町は白川郷を代表する集落で、合掌造り家屋が114棟集まっています。世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の構成資産のひとつです。

Photo by Zion C on Unsplash

項目内容
所在地岐阜県大野郡白川村
合掌造りの棟数114棟

荻町エリアの見どころをさらに詳しく知りたい方は、白川郷の観光ガイド記事もあわせて参考にしてください。

五箇山の中規模集落相倉集落

相倉集落は五箇山を代表する合掌造り集落で、合掌造り家屋は20棟。荻町と比べると規模は小さい集落です。

項目内容
所在地富山県南砺市
合掌造りの棟数20棟

五箇山の小規模集落菅沼集落

菅沼集落は五箇山のもうひとつの構成資産で、合掌造り家屋は9棟。白川郷・五箇山の中でも最も棟数が少ない集落です。

項目内容
所在地富山県南砺市
合掌造りの棟数9棟

集落そのものの違いがわかったところで、次はそれぞれにどうやって行けるのかを比較します。

アクセスを比較する:金沢・高山・高岡から行く方法

白川郷・五箇山は、出発地によって使えるバスが変わります。自分の旅程に合わせて選べるよう、主なルートを整理しました。

金沢→白川郷・五箇山

  • 定期観光バス「白川郷・五箇山めぐり」 所要時間約7時間50分 — 金沢駅西口2番のりば発(9時30分〜17時20分)、土・日・祝日運行。五箇山相倉合掌集落(約50分)、白川郷荻町合掌集落(約200分)の順にめぐる行程

高山→白川郷・五箇山(相倉集落)

  • 定期観光バス 高山濃飛バスセンター8時30分発・15時50分着 — 大人9,000円・小人7,000円(2026年10月時点)、五箇山相倉合掌集落と白川郷合掌集落を訪れる行程

高岡→五箇山(相倉集落)

  • 世界遺産バス(加越能バス) フリーきっぷあり — 高岡駅前・新高岡駅〜ささら館前間の「五箇山フリーきっぷ」と、高岡駅前・新高岡駅〜白川郷間の「五箇山・白川郷フリーきっぷ」(いずれも2日間有効)が用意されている

バスの出発・到着時刻は事前に確認を

定期観光バスは出発・到着の時刻が決まっている便です。高山発の便は8時30分発・15時50分着というように行程が固定されています。高山濃飛バスセンターのチケットカウンターへは、出発の15分前までに行く必要があります。

見学順を白川郷からだと思い込む

高山発の定期観光バスは、白川郷ではなく五箇山相倉合掌集落を先に訪れる行程です。白川郷から見学が始まると思い込んでいると、当日の順番の違いに戸惑うことがあります。出発前に見学順を確認しておくと安心です。

アクセス手段が整理できたところで、実際にどちらを選ぶべきかを目的別に見ていきます。

白川郷か五箇山か、目的別に選ぶ

白川郷と五箇山、どちらか一方しか回れない場合の選び方を整理します。荻町は合掌造り家屋114棟が集まる、白川郷・五箇山の中でもっとも規模の大きい集落です。多くの合掌造り家屋を一度に見たい方には、この規模の大きさが目安になります。一方、五箇山の相倉は20棟、菅沼は9棟で、荻町に比べて棟数が少ない集落です。また、車を持たない旅行者にとっては、金沢発(土・日・祝日運行)・高山発の定期観光バスが白川郷と五箇山の両方を1日でめぐれる手段になりますし、高岡発の世界遺産バスを使えば五箇山だけを目的地にすることもできます。

白川郷と五箇山、どっちに行く?

多くの合掌造り家屋が集まる集落を見たい?

はい白川郷(荻町)合掌造り家屋114棟が集まる、白川郷・五箇山の中で最も規模の大きい集落です。
いいえ五箇山(相倉・菅沼)相倉は20棟、菅沼は9棟で、白川郷より棟数が少ない集落です。

車を使わない人にとっては、公共交通の選択肢がそのまま行き先の決め手になります。金沢発・高山発の定期観光バスを使えば、運転をしなくても白川郷と五箇山の両方に立ち寄れますし、五箇山だけを目的地にするなら高岡発の世界遺産バスが使えます。

両方まわるならこの順番で

白川郷と五箇山を1日でまわりたい場合、高山発の定期観光バスがそのままモデルケースになります。

高山発バスで両方まわる場合

  • 8時30分 高山濃飛バスセンターを出発
  • 五箇山相倉合掌集落を見学(滞在時間約1時間)
  • 白川郷合掌集落を散策(滞在時間約3時間)
  • 15時50分 高山濃飛バスセンターに到着

金沢駅発の「白川郷・五箇山めぐり」も五箇山相倉合掌集落、白川郷荻町合掌集落の順にめぐる行程で、所要時間は約7時間50分です(土・日・祝日運行)。

編集部の偏愛ポイント

荻町では、集落全体を見渡せる「天守閣展望台」に足を運んでみてください。高山発の定期観光バスには、この展望台までのシャトルバスチケット代も含まれています。五箇山の相倉・菅沼まで足を延ばすなら、荻町とは違う規模の集落の空気を感じ取ってみるのもおすすめです。それぞれの合掌造り集落が持つ表情の違いを見比べてみてください。

順番の目安がわかったところで、よくある疑問にも答えておきます。

よくある質問

Q 白川郷と五箇山は別々の世界遺産?

いいえ、正式には「白川郷・五箇山の合掌造り集落」というひとつの世界遺産(文化遺産)です。1995年12月9日に登録され、岐阜県の荻町と、富山県の相倉・菅沼という規模の異なる集落がまとめて構成資産になっています。

Q 車がなくても白川郷と五箇山の両方に行ける?

行けます。金沢駅発の定期観光バス「白川郷・五箇山めぐり」(土・日・祝日運行)は所要時間約7時間50分で両方をめぐる行程です。高山からも、高山濃飛バスセンター発の定期観光バス(8時30分発・15時50分着、大人9,000円・小人7,000円、2026年10月時点)が五箇山相倉合掌集落と白川郷合掌集落を訪れます。

Q 高岡から五箇山だけに行くこともできる?

できます。加越能バスの世界遺産バスを使うと、高岡駅前から五箇山の相倉集落最寄りの相倉口バス停へ向かえます。フリーきっぷも用意されているので、五箇山だけを目的地にする場合はこちらのルートが便利です。

Q 白川郷と五箇山、合掌造りの棟数はどれくらい違う?

荻町(白川郷)は114棟、相倉(五箇山)は20棟、菅沼(五箇山)は9棟です。荻町がもっとも規模の大きい集落で、菅沼がもっとも小さい集落になります。

Q 高山発のバスは白川郷と五箇山、どちらを先に訪れる?

五箇山相倉合掌集落が先で、そのあと白川郷合掌集落を見学し、15時50分に高山濃飛バスセンターへ戻る行程です。白川郷から先に見学すると思っていると当日戸惑うので、出発前に確認しておきましょう。

基本情報

項目内容
世界遺産登録名白川郷・五箇山の合掌造り集落
登録日1995年12月9日(文化遺産)
構成集落荻町(白川郷・114棟)、相倉(五箇山・20棟)、菅沼(五箇山・9棟)
金沢発アクセス定期観光バス「白川郷・五箇山めぐり」、所要時間約7時間50分、土・日・祝日運行
高山発アクセス定期観光バス、8時30分発・15時50分着、大人9,000円・小人7,000円(2026年10月時点)
高岡発アクセス加越能バス「世界遺産バス」、「五箇山フリーきっぷ」「五箇山・白川郷フリーきっぷ」あり
公式サイト五箇山NANTO観光機構 / かなざわ自由時間 / 濃飛バス / 加越能バス

ふらりの落款印

参考・出典